浮動小数点数に整数である 2 の累乗を乗算します。
構文
double ldexp(
double x,
int exp
);
float ldexpf(
float x,
int exp
);
long double ldexpl(
long double x,
int exp
);
#define ldexp(X, INT) // Requires C11 or later
float ldexp(
float x,
int exp
); // C++ only
long double ldexp(
long double x,
int exp
); // C++ only
パラメーター
x
浮動小数点値。
exp
整数の指数。
戻り値
成功した場合、 ldexp 関数は x * 2exp の値を返します。 オーバーフロー時に、 xの符号に応じて、 ldexp は +/- HUGE_VALを返します。 errno 値は ERANGEに設定されます。
errnoと考えられるエラー戻り値の詳細については、errno、_doserrno、_sys_errlist、および_sys_nerrに関するページを参照してください。
解説
C++ ではオーバーロードが可能であるため、ldexp または float 型を受け取る long double のオーバーロードを呼び出すことができます。 C プログラムでは、 <tgmath.h> マクロを使用してこの関数を呼び出す場合を除き、 ldexp は常に double と int を受け取り、 doubleを返します。
<tgmath.h>ldexp() マクロを使用する場合は、引数の型によって、この関数のどのバージョンが選択されるかが決定されます。 詳細については、「ジェネリック型数値演算」を参照してください。
既定では、この関数のグローバル状態の適用対象は、アプリケーションになります。 この動作を変更するには、「CRT でのグローバル状態」を参照してください。
要件
| ルーチンによって返される値 | C ヘッダー | C++ ヘッダー |
|---|---|---|
ldexp、 ldexpf、 ldexpl |
<math.h> | <cmath> |
ldexp マクロ |
<tgmath.h> |
互換性の詳細については、「互換性」を参照してください。
例
// crt_ldexp.c
#include <math.h>
#include <stdio.h>
int main( void )
{
double x = 4.0, y;
int p = 3;
y = ldexp( x, p );
printf( "%2.1f times two to the power of %d is %2.1f\n", x, p, y );
}
出力
4.0 times two to the power of 3 is 32.0