ファイルを削除します。
構文
int remove(
const char *path
);
int _wremove(
const wchar_t *path
);
パラメーター
path
削除されるファイルのパス。
戻り値
ファイルが正常に削除された場合、これらの関数はそれぞれ 0 を返します。 それ以外の場合は -1 を返し、errno を EACCES に設定して、パスで読み取り専用のファイルを指定するか、ディレクトリを指定するか、ファイルが開いていることを示すか、または ENOENT に設定して、ファイル名やパスが見つからなかったことを示します。
リターン コードの詳細については、「errno、_doserrno、_sys_errlist、および _sys_nerr」を参照してください。
解説
remove関数は、path. _wremove が_removeのワイド文字バージョンで指定したファイルを削除します。_wremoveのpath引数はワイド文字列です。 それ以外では、_wremove と _remove の動作は同じです。 ファイルを削除する前に、ファイルへのすべてのハンドルを閉じる必要があります。
既定では、この関数のグローバル状態の適用対象は、アプリケーションになります。 この動作を変更するには、「CRT でのグローバル状態」を参照してください。
汎用テキスト ルーチンのマップ
TCHAR.H ルーチン |
_UNICODE と _MBCS が定義されていない |
_MBCS が定義されている |
_UNICODE が定義されている |
|---|---|---|---|
_tremove |
remove |
remove |
_wremove |
要件
| ルーチンによって返される値 | 必須ヘッダー |
|---|---|
remove |
<stdio.h> または <io.h> |
_wremove |
<stdio.h> または <wchar.h> |
互換性の詳細については、「 Compatibility」を参照してください。
ライブラリ
C ランタイム ライブラリのすべてのバージョン。
例
// crt_remove.c
/* This program uses remove to delete crt_remove.txt */
#include <stdio.h>
int main( void )
{
if( remove( "crt_remove.txt" ) == -1 )
perror( "Could not delete 'CRT_REMOVE.TXT'" );
else
printf( "Deleted 'CRT_REMOVE.TXT'\n" );
}
入力: crt_remove.txt
This file will be deleted.
サンプル出力
Deleted 'CRT_REMOVE.TXT'