適用対象: Power BI Desktop
Power BI サービス
この記事では、Power BI でレポートに視覚化フィルター、ページ フィルター、またはレポート フィルターを追加する方法について説明します。 フィルターを追加するには、レポートを編集できる必要があります。 この記事に含まれている例は Power BI サービスのものですが、手順は Power BI Desktop でもほぼ同じです。
Power BI のフィルターに関するその他の記事
- フィルターの概要については、「 Power BI レポートのフィルターと強調表示」を参照してください。
- Power BI が提供するさまざまな種類のフィルター (手動、自動、ドリルスルー、パススルー) については、「 Power BI レポートのフィルターの種類」を参照してください。
- フィルターを目的に合った外観にし、動作させる方法については、 Power BI レポートのフィルターの書式設定に関する説明を参照してください。
- レポートの読み取りビューでフィルターを操作する方法については、「レポート フィルター ウィンドウのツアーを実行する」を参照してください。 Power BI サービスでは、読み取りビューと編集ビューの 2 つの異なるビューでレポートを操作します。 この記事では、Power BI Desktop と Power BI サービスのレポート編集ビューでフィルターを作成する方法について説明します。
[フィルター] ウィンドウのフィルターのレベル
Power BI Desktop と Power BI サービスのどちらを使用する場合でも、レポート キャンバスの右側に [フィルター ] ウィンドウが表示されます。 [フィルター] ウィンドウが非表示の場合は、右上隅に移動し、2 つの大きい記号 (>>) を選択してウィンドウを展開します。
レポートのフィルターは、次の 3 つのレベルで設定できます。
この記事では、これらのレベルでフィルターを設定する方法について説明します。
この記事の例では、小売りの分析のサンプルを使用します。 このサンプルをインストールしてフォローする場合は、「 小売りの分析のサンプル」を参照してください。
ビジュアルにフィルターを追加する
ビジュアルには、次の 2 種類のフィルターがあります。
- 視覚化内のフィールドは、自動的にその視覚化に対するフィルターになります。
- ビジュアルに表示されないフィールドをフィルターで使用することもできます。 レポート デザイナーでは、ビジュアルにまだ含まれていないフィールドを識別できます。 その後、ビジュアル レベルのフィルターのために、そのフィールドをバケットに直接追加できます。
ビジュアルに含まれていないフィールドでフィルター処理する
Power BI Desktop で、[レポート ビュー]
を選択します。
[フィルター]、[視覚化]、および [データ] ペインがまだ開いていない場合は開きます。
ビジュアルをアクティブにするには、それを選択します。 この例では、[ 概要 ] ページの散布図が選択されています。 [視覚化] ウィンドウには、ビジュアル内のすべてのフィールドが一覧表示されます。 [ フィルター] ウィンドウには、 このビジュアル 見出しの [フィルター] の下にフィールドも一覧表示されます。
[ データ ] ウィンドウで、新しいビジュアル レベルのフィルターとして追加するフィールドを見つけます。 そのフィールドを [ フィルター ] ウィンドウの [ このビジュアルのフィルター ] の下の [ データ フィールドの追加] というラベルが付いた領域にドラッグします。 この例では、[ カテゴリ ] フィールドがその領域に追加されます。
[カテゴリ] フィールドは、視覚エフェクト自体には追加されません。
[ フィルター ] ウィンドウで、[ カテゴリ ] フィールドのフィルターに移動し、[ 030-Kids] を選択します。 散布図は、フィルターが適用されるときに更新されますが、他のビジュアルは同じままです。
このフィルターを使用してレポートを保存すると、レポート閲覧者は値を選択またはクリアすることで、閲覧ビューの [カテゴリ] フィルターを操作できます。
数値列を [フィルター] ペインにドラッグしてビジュアル レベルのフィルターを作成すると、基になるデータ行にフィルターが適用されます。 たとえば、次の手順を実行できます。
- TotalUnits フィールドにフィルターを追加します。
- [c0>フィルター] ウィンドウの [
値が より大きい場合、アイテムを表示 ] を選択し、10,000 と入力します。 - [ フィルターの適用] を選択します。
グラフが更新され、10,000 ユニットを超える製品のデータが表示されます。
ページ全体にフィルターを追加する
ページ上のすべてのビジュアルにフィルターを適用するには、ページ レベルのフィルターを追加します。
Power BI Desktop で、小売りの分析レポートを開きます。
レポート ビュー
を選択し、[District Monthly Sales]\(地区の月次売上\) ページに移動します。
[フィルター]、[視覚化]、および [データ] ペインがまだ開いていない場合は開きます。
[ データ ] ペインで、新しいページ レベルのフィルターとして追加するフィールドを見つけます。 そのフィールドを [ フィルター ] ウィンドウにドラッグし、[データ フィールドの追加] というラベルが付いた このページ の [フィルター] の下の領域 に移動します。 この例では、 District Manager フィールドがそのエリアに追加されます。
[ フィルター ] ウィンドウで、[ District Manager ] フィールドのフィルターに移動します。 [ フィルターの種類] で、[ 高度なフィルター処理 ] または [ 基本フィルター] を選択し、フィルターで使用する値または条件を設定します。
ページ上のすべての視覚化が、変更を反映するように再描画されます。
レポートをフィルターと共に保存すると、レポート閲覧者は値を選択またはクリアすることで、読み取りビューでフィルターを操作できます。
レポート全体のレポート レベル フィルターを追加する
レポート内のすべてのビジュアルにフィルターを適用するには、レポート レベルのフィルターを追加します。
Power BI Desktop で、[レポート ビュー]
を選択します。
[フィルター]、[視覚化]、および [データ] ペインがまだ開いていない場合は開きます。
[ データ ] ウィンドウで、新しいレポート レベルのフィルターとして追加するフィールドを見つけます。 フィールドを [フィルター] ペインの [すべてのページのフィルター] セクション内の データフィールドを追加ラベルのある領域にドラッグします。
フィルターで使用する値を選択します。
アクティブ ページおよびレポート内のすべてのページ上のビジュアルに、新しいフィルターが反映されます。 レポートをフィルターと共に保存すると、レポート閲覧者は値を選択またはクリアすることで、読み取りビューでフィルターを操作できます。
既定値にリセットする
フィルターは、あるセッションから次のセッションに 保持 されます。 その結果、Power BI サービスでフィルター、スライサー、またはデータ ビューを変更し、レポートから離れると、Power BI によって変更が保持されます。 レポートに戻ると、中断したところから再開できます。
フィルターの変更を保持しない場合は、レポートを既定値にリセットできます。 Power BI サービスの読み取りビューで、上部のメニュー バーに移動し、[既定値にリセット] を選択します
。
レポート作成者は、レポートでフィルターを保存できることに注意してください。 これらのフィルターは、すべてのレポート閲覧者の 既定のフィルター状態 になります。 [既定値にリセット] を選択すると
その既定の状態に戻ります。
考慮事項とトラブルシューティング
- Power BI サービスに [データ ] ウィンドウが表示されない場合は、レポート 編集ビューに表示されていることを確認します。
- Power BI サービスでは、読み取りビューでフィルターを変更できます。 既定の設定に戻す場合は、上部のメニュー バーに移動し、[既定値にリセット] を選択します
。 レポート作成者の場合、レポートを保存するときに設定されているフィルターが既定のフィルター設定 になります 。