適用対象: キャンバス アプリ
モデル駆動型アプリ
RecordInfoを使用して、データ ソースの特定のレコードに関する情報を取得します。 データソースは表形式で、Remove および Patch 機能に対応している必要があります。
現時点では、Microsoft Dataverse のみがサポートされています。 他のすべてのデータソースからのレコードは、数式エラーになります。
利用可能な情報:
| 情報引数 | 内容 |
|---|---|
| RecordInfo.DeletePermission | 現在のユーザーに、このレコードをデータソースから削除する権限が付与されているか? |
| RecordInfo.EditPermission | 現在のユーザーに、データソース内のこのレコードを修正する権限が付与されているか? |
| RecordInfo.ReadPermission | 現在のユーザーに、このレコードをデータソースから読み取る権限が付与されているか? |
RecordInfo はブール値を返します。
| 値を返す | 内容 |
|---|---|
| 真実 | ユーザーに権限が付与されています。 |
| 間違い | ユーザーに権限が付与されていません。 レコードが 空白 の場合、 RecordInfo は false も返 します。 |
RecordInfo では、データ ソース レベルでもアクセス許可が考慮されます。 たとえば、ユーザーがレコード レベルではレコードを変更する権限を持っているが、テーブル レベルでは権限を持っていない場合、ModifyPermission に対して false を返します。 DataSourceInfo 関数を使用すると、データ ソース全体に関する次の情報を取得することもできます。
構文
RecordInfo( レコード, 情報 )
- 記録 – 必須。 テストするレコード。
- 情報 – 必須。 レコードに必要な情報。
例
RecordInfo( First(Accounts), RecordInfo.EditPermission )
Dataverse、SharePoint、SQL Server、または他の表形式のデータ ソースである Accounts データ ソースの最初のレコードの編集権限を確認します。 ユーザーがこのレコードを編集し、一般的に Accounts データ ソースを変更するアクセス許可を持っている場合、 RecordInfo は true を返します。
With( { MyRecord: First( Accounts ) },
RecordInfo( MyRecord, RecordInfo.EditPermission ) )
With 関数でレコードを取得し、その値を RecordInfo 関数に渡します。 結果は最後の例と同じになります。
Collect( MyAccounts, FirstN( Accounts, 10 ) );
RecordInfo( First( MyAccounts ), RecordInfo.EditPermission ) )
Accounts データソースの最初の 10 レコードを MyAccounts コレクションに取り込みます。 レコードはデータ ソースから生成されるため、 RecordInfo 関数で使用できます。 結果は最後の例と同じになります。
Collect( MyCollection, [ 1, 2, 3 ] );
RecordInfo( First(MyCollection), RecordInfo.DeletePermission )
MyCollection コレクションを作成し、最初のレコードが削除できるかどうかをテストします。 レコードの配信元はデータ ソースではなくコレクションであるため、 RecordInfo はエラーを返します。