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Merge-SPLogFile

すべてのファーム コンピューターのトレース ログ エントリをローカル コンピューター上の単一のログ ファイルに結合します。

構文

Default (既定)

Merge-SPLogFile
    -Path <String>
    [-Area <String[]>]
    [-AssignmentCollection <SPAssignmentCollection>]
    [-Category <String[]>]
    [-ContextFilter <String[]>]
    [-Correlation <Guid[]>]
    [-EndTime <DateTime>]
    [-EventID <String[]>]
    [-ExcludeNestedCorrelation]
    [-Level <String>]
    [-Message <String[]>]
    [-Overwrite]
    [-Process <String[]>]
    [-StartTime <DateTime>]
    [-ThreadID <UInt32[]>]
    [<CommonParameters>]

説明

Merge-SPLogFile コマンドレットでは、条件と一致する各ファーム サーバー上の統合ログ サービス (ULS) のトレース ログ ファイルのレコードを取得し、その結果をローカル コンピューター上の新しいログ ファイルに書き込みます。 結果が返されない場合は、Windows PowerShell コンソール ウィンドウに警告が書き込まれます。

StartTime および EndTime パラメーターを使用してフィルターを適用し、このコマンドレットのパフォーマンスを最適化することをお勧めします。 Process、Area、Category、EventID、Message などの一部のパラメーターでは、ワイルドカードがサポートされます。

Windows PowerShell for SharePoint 製品のアクセス許可と最新情報については、「SharePoint Server コマンドレット」のオンライン ドキュメントをご覧ください。

例 1

Merge-SPLogFile -Path "C:\Logs\FarmMergedLog.log" -Overwrite

この例では、フィルターを適用せずに、すべてのファーム コンピューターの過去 1 時間のログ データを結合します。

例 2

Merge-SPLogFile -Path "C:\Logs\FarmMergedLog.log" -Overwrite -Area Search

この例では、Search エリアの過去 1 時間のログ データを結合します。

例 3

Merge-SPLogFile -Path "C:\Logs\FarmMergedLog.log" -Overwrite -Area "SharePoint Foundation","Web Analytics Services"

この例では、SharePoint Foundation エリアと Web Analytics Services エリアの過去 1 時間のログ データを結合します。

例 4

Merge-SPLogFile -Path "C:\Logs\FarmMergedLog.log" -Overwrite -Level High

この例では、レベルが High 以上のログ データを結合します。

例 5

Merge-SPLogFile -Path "C:\Logs\FarmMergedLog.log" -Overwrite -StartTime "06/09/2008 16:00" -EndTime "06/09/2008 16:15"

この例では、米国固有の形式で時間範囲を指定し、特定の時間範囲のイベントのログ データを結合します。

例 6

Merge-SPLogFile -Path "C:\Logs\FarmMergedLog.log" -Overwrite -Message "*permission changed*"

この例では、メッセージ テキストに permission changed が含まれるイベントのログ データを結合します。

例 7

Merge-SPLogFile -Overwrite -Path d:\1.log -ContextFilter "name=timer job*" -Area "*search*"

この例では、すべての検索タイマー ジョブのログ データを結合します。

例 8

Merge-SPLogFile -Overwrite -Path d:\2.log -ContextFilter "user=contoso?joeuser"

この例では、contoso\joeuser または Contoso/joeuser という形式を持つすべてのユーザー名のログ データを結合します。

パラメーター

-Area

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

フィルターを適用するエリア名を指定します。

この型は、有効な名前 (SharePoint Foundation など) であることが必要です。

ワイルドカードを使用できます。

パラメーターのプロパティ

型:

String[]

規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-AssignmentCollection

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

適切な破棄を行うためにオブジェクトを管理します。 SPWeb や SPSite などのオブジェクトの使用によって大量のメモリが使用される場合があるので、Windows PowerShell スクリプトでこれらのオブジェクトを使用するには適切なメモリ管理が必要です。 メモリの解放が必要になった場合は、SPAssignment オブジェクトを使用して、変数へのオブジェクトの割り当てとオブジェクトの破棄を行うことができます。 割り当てコレクションまたは Global パラメーターが使用されていない場合、SPWeb、SPSite、または SPSiteAdministration オブジェクトが使用されていると、オブジェクトは自動的に破棄されます。

Global パラメーターが使用されている場合は、オブジェクトはすべてグローバル ストアに格納されます。 Stop-SPAssignment コマンドを使用してオブジェクトの使用または破棄を直接行わないと、メモリ不足のシナリオになる場合があります。

パラメーターのプロパティ

型:SPAssignmentCollection
規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:True
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-Category

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

フィルターを適用するカテゴリ ID を指定します。

この型は、有効なカテゴリ名 (category1 など) であることが必要です。

ワイルドカードを使用できます。

パラメーターのプロパティ

型:

String[]

規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-ContextFilter

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

特定のコンテキストにおけるトレース エントリのフィルターを <キー>=<値> という形式で指定します。たとえば、user=contoso\joeuser などのように指定します。

パラメーターのプロパティ

型:

String[]

規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-Correlation

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

フィルターを適用する相互関係 ID を指定します。 この型は、F0BB0790-4323-A153-096F-ABCDC80E24D4 という形式の有効な GUID であるであることが必要です。

パラメーターのプロパティ

型:

Guid[]

規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-EndTime

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

取得するログ エントリの終了時間を指定します。

この型は、管理言語に固有の有効な DateTime 形式であることが必要です。たとえば、英語 (米国) の場合は 2/16/2007 12:15:12 です。

パラメーターのプロパティ

型:DateTime
規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-EventID

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

フィルターを適用するイベント ID を指定します。 ワイルドカードを使用できます。

パラメーターのプロパティ

型:

String[]

規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-ExcludeNestedCorrelation

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

結果内で入れ子になった相互関係値を除外します。 このパラメーターは、 ContextFilter パラメーターを使用して結果をフィルター処理する場合にのみ使用します。

既定では、 ContextFilter パラメーターで取得されるレコードには、フィルターと一致するレコードおよびすべての関連レコードが含まれます。 このオプションを指定すると、フィルターと一致するレコードのみが取得され、関連レコードは除外されます。

パラメーターのプロパティ

型:SwitchParameter
規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-Level

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

フィルターを適用するレベル名を指定します。

指定したレベル以上の重大度のログ データがすべて結果に含められます。

パラメーターのプロパティ

型:String
規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-Message

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

フィルターを適用するメッセージ テキストを指定します。

この型は、有効なテキストであることが必要です。 空白を含むテキストは、"This is a test" のように引用符で囲む必要があります。

ワイルドカードを使用できます。

パラメーターのプロパティ

型:

String[]

規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-Overwrite

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

指定したパスにログ ファイルが既に存在する場合は、ログ ファイルが上書きされます。

この型は、次のいずれかの値であることが必要です。

  • $True
  • $False

既定値は $False です。

パラメーターのプロパティ

型:SwitchParameter
規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-Path

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

結合したログ ファイルを書き込むファイルのパスと名前を指定します。 相対パスがサポートされています。

パラメーターのプロパティ

型:String
規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:True
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-Process

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

フィルターを適用するプロセス名を指定します。

ワイルドカードを使用できます。

パラメーターのプロパティ

型:

String[]

規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-StartTime

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

取得するログ エントリの開始時刻を指定します。

この型は、管理言語に固有の有効な DateTime 形式であることが必要です。たとえば、英語 (米国) の場合は 2/16/2007 12:15:12 です。

既定では、ローカル コンピューターの現在の時刻の 1 時間前です。

パラメーターのプロパティ

型:DateTime
規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

-ThreadID

該当: SharePoint Server 2010、SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016、SharePoint Server 2019

フィルターを適用するスレッド ID を指定します。

この型は、0 ~ 4,294,967,295 の範囲の有効な整数値であることが必要です。

パラメーターのプロパティ

型:

UInt32[]

規定値:None
ワイルドカードのサポート:False
DontShow:False

パラメーター セット

(All)
配置:Named
必須:False
パイプラインからの値:False
プロパティ名別のパイプラインからの値:False
残りの引数からの値:False

CommonParameters

このコマンドレットでは、一般的なパラメーター -Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-InformationAction、-InformationVariable、-OutBuffer、-OutVariable、-PipelineVariable、-ProgressAction、-Verbose、-WarningAction、-WarningVariable の各パラメーターがサポートされています。 詳細については、「about_CommonParameters」を参照してください。