Analysis Services プロジェクトから Analysis Services インスタンスに Analysis Services データベースを開発してデプロイしたら、配置されたデータベース内のオブジェクトに変更を加える方法を決定する必要があります。 セキュリティ ロール、パーティション分割、ストレージ設定に関連する特定の変更は、SQL Server Management Studio または SQL Server Data Tools (SSDT) を使用して行うことができます。 その他の変更は、SQL Server Data Tools (SSDT) を使用して、プロジェクト モードまたはオンライン モード (属性やユーザー定義階層の追加など) でのみ行うことができます。
SQL Server Management Studio または SQL Server Data Tools (SSDT) をオンライン モードで使用して、展開された Analysis Services データベースを変更するとすぐに、展開に使用された Analysis Services プロジェクトが古くなります。 開発者が Analysis Services プロジェクト内で変更を加え、変更したプロジェクトをデプロイしようとすると、データベース全体を上書きするように求められます。 開発者がデータベース全体を上書きする場合は、そのデータベースも処理する必要があります。 この問題は、運用スタッフによってデプロイされたデータベースに直接加えられた変更が、Analysis Services データベースに表示されなくなった理由を理解できないため、開発チームに伝達されなかった場合に複合化されます。
SQL Server Analysis Services ツールを使用して、このような状況に固有の問題を回避するには、いくつかの方法があります。
方法 1: Analysis Services データベースの運用バージョンが変更されるたびに、SQL Server Data Tools (SSDT) を使用して、Analysis Services データベースの変更されたバージョンに基づいて新しい Analysis Services プロジェクトを作成します。 この新しい Analysis Services プロジェクトは、プロジェクトのマスター コピーとしてソース管理システムにチェックインできます。 この方法は、オンライン モードで SQL Server Management Studio または SQL Server Data Tools (SSDT) を使用して Analysis Services データベースに変更が加えられたかどうかに関係なく機能します。
方法 2: SQL Server Management Studio または SQL Server Data Tools (SSDT) をプロジェクト モードで使用して、Analysis Services データベースの実稼働バージョンのみを変更します。 この方法では、Analysis Services 展開ウィザードで使用できるオプションを使用して、セキュリティ ロールやストレージ設定など、SQL Server Management Studio によって行われた変更を保持できます。 これにより、デザイン関連の設定がプロジェクト ファイルに保持され (ストレージ設定とセキュリティ ロールは無視できます)、オンライン サーバーはストレージ設定とセキュリティ ロールに使用されます。
方法 3: オンライン モードで SQL Server Management Studio または SQL Server Data Tools (SSDT) を使用して、Analysis Services データベースの実稼働バージョンのみを変更します。 どちらのツールも同じオンライン サーバーでのみ動作するため、異なるバージョンの同期を取得する可能性はありません。