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高可用性のサポート

CDC Service for Oracle は、高可用性を目的として設計されています。 次の機能は、高可用性サポートの一部を提供します。

  • CDC Service for Oracle では、ファイル リソース (ローカルまたはそれ以外) は使用されません。 その状態全体がターゲット SQL Server インスタンスに格納されます。 これにより、サービスが実行されているコンピューターが失敗した場合に、同じ SQL Server インスタンスを使用する別のコンピューターでサービスを簡単に開始できます。 復旧時間を短縮するために、実行時間の長い Oracle トランザクションはターゲット SQL Server のステージング テーブルに保持されるため、障害 (またはサービスの再起動) 後に多くの Oracle トランザクション ログを再スキャンする必要がなくなります。

  • CDC Service for Oracle では、クラスター化された SQL Server インスタンスを使用できるため、SQL Server インスタンスが別のクラスター ノードにフェールオーバーした後に復旧できます。 Oracle CDC Service コンピューター管理者は、Oracle CDC Service の作成時にクラスター化された SQL Server インスタンスへの接続情報のみを指定する必要があります。

  • CDC Service for Oracle では、SQL Server 2014AlwaysOn データベース ミラーリング機能を使用できます。 このサポートでは、MSXDBCDC とすべての CDC データベースが同じ可用性グループ内にある必要があります。 また、Oracle CDC Service コンピューター管理者は、SQL Server 可用性グループへの適切な AlwaysOn 接続情報 (たとえば、接続プロパティ Failover_Partner and Network=dbmssocn) を指定する必要があります。 これにより、CDC サービスは、フェールオーバー後にデータベースのセカンダリ レプリケーションの処理を自動的に再開できます。

  • CDC Service for Oracle は、Windows フェールオーバー クラスター上の汎用サービス リソースとして構成できます (SQL Server と共に、または SQL Server とは別に)。 これにより、クラスターと共に CDC 処理を簡単にフェールオーバーおよびフェールバックできます。 フェールオーバー クラスターのリソースとして CDC Service for Oracle を構成するには、システム管理者は、フェールオーバー クラスター上の各ノードで CDC Service for Oracle を汎用サービス リソースとして設定する必要があります。

  • CDC Service for Oracle は Oracle RAC をサポートしています。これにより、Oracle RAC ノードのいずれかがダウンしている場合でも、Oracle データベースと通信し、ログを処理できます。