SQL Server Reporting Services には、レポート サーバーからの要求に応じてレポートをオンデマンドで表示するために使用される HTML ビューアーが用意されています。 HTML ビューアーには、HTML でレポートを表示するためのフレームワークが用意されています。 レポート ツール バー、パラメーター セクション、資格情報セクション、ドキュメント マップが含まれます。 HTML ビューアーのレポート ツール バーには、レポートを HTML 以外の形式で表示できるようにエクスポート オプションなど、レポートの操作に使用できる機能が含まれています。 パラメーター セクションとドキュメント マップは、パラメーターとドキュメント マップ コントロールを使用するように構成されたレポートを開く場合にのみ表示されます。
注
レポート ツール バーを変更することはできませんが、レポート URL のパラメーターを構成してレポートで非表示にすることはできます。 レポート ツール バーを非表示にする方法の詳細については、「 URL アクセス パラメーター リファレンス」を参照してください。
レポート ツール バー
レポート ツール バーには、HTML 表示拡張機能で表示されるレポートのページ ナビゲーション、ズーム、更新、検索、エクスポート、印刷、データ フィードの機能が用意されています。
印刷機能は省略可能です。 使用可能な場合は、レポート ツール バーにプリンター アイコンが表示されます。 最初の使用時に、[プリンター] アイコンをクリックすると、インストールする必要がある ActiveX コントロールがダウンロードされます。 コントロールがインストールされたら、[プリンター] アイコンをクリックすると、[印刷] ダイアログ ボックスが開き、コンピューター用に構成されているプリンターから選択できます。 印刷の可用性は、サーバーの設定とブラウザーの設定によって決まります。 詳細については、「 印刷コントロールを使用してブラウザーからレポートを印刷する (レポート ビルダーおよび SSRS) 」および「 Reporting Services の Client-Side 印刷を有効または無効にする」を参照してください。
レポート ツール バーは、次の図に示すようなものです。 表示されるレポート ツール バーは、レポート機能や使用可能なレンダリング オプションに基づいて、図とは異なる場合があります。
次の表では、レポート ツール バーの一般的に使用される機能について説明します。 各機能は、アクセスに使用するコントロールによって識別されます。
| このアイコンまたはコントロールを使用する | 移行先 | |
|---|---|---|
|
ページ ナビゲーション コントロール | レポートの最初または最後のページを開き、ページごとにレポート ページをスクロールして、レポート内の特定のページを開きます。 特定のページを表示するには、ページ番号を入力して Enter キーを押します。 |
|
ページ表示コントロール | レポート ページのサイズを拡大または縮小します。 パーセンテージベースの変更に加えて、ブラウザー ウィンドウのレポート ページの水平方向の長さに合わせて [ ページ幅 ] を選択するか、ブラウザー ウィンドウのレポートの垂直方向の長さに合わせて [ページ全体 ] を選択できます。 ズーム オプションは、Microsoft Internet Explorer 5.5 以降でサポートされています。 |
|
検索フィールド | 検索する単語または語句を入力して、レポート内のコンテンツを検索します (最大値の長さは 256 文字です)。 検索では大文字と小文字が区別されず、現在選択されているページまたはセクションから開始します。 表示されるコンテンツのみが検索操作に含まれます。 同じ値で引き続き検索を続ける場合は、 [次へ] をクリックします。 |
|
エクスポート形式 | 新しいブラウザー ウィンドウを開き、選択した形式でレポートを表示します。 使用できる形式は、レポート サーバーにインストールされている表示拡張機能によって決まります。 印刷には TIFF をお勧めします。 [ エクスポート] をクリックして、選択した形式でレポートを表示します。 |
|
ドキュメント マップ アイコン | ドキュメント マップを含むレポートのドキュメント マップ ペインを表示または非表示にします。 ドキュメント マップは、Web サイトのナビゲーション ウィンドウに似たレポート ナビゲーション コントロールです。 ドキュメント マップ内の項目をクリックして、特定のグループ、ページ、またはサブレポートに移動できます。 |
|
|
プリンター アイコン | 印刷オプションを指定してレポートを印刷できるように、[印刷] ダイアログ ボックスを開きます。 最初に使用すると、このアイコンをクリックすると、印刷コントロールをダウンロードするように求められます。 |
| アイコンの表示と非表示を切り替える | パラメーターを含むレポートのパラメーター値フィールドと [レポートの表示 ] ボタンを表示または非表示にします。 | |
|
レポートの更新アイコン | レポートを更新します。 ライブ レポートのデータが更新されます。 キャッシュされたレポートは、保存された場所から再読み込みされます。 |
|
データ フィード アイコン | レポートから生成されたデータ フィード。 |
エクスポート形式について
レポート ツール バーから、さまざまな形式でレポートを表示するように選択できます。 使用できる形式は、レポート サーバーにインストールされている表示拡張機能によって決まります。 別の形式を選択すると、選択したエクスポート形式に関連付けられたビューアーを使用して、レポートを表示するために 2 番目のブラウザー ウィンドウが使用されます。 選択した形式でビューアーを使用できない場合は、別の形式を選択できます。
既定のレポート サーバーのインストールには、次のエクスポート形式が含まれています。 使用できるエクスポート形式の一覧は、ここに示されているものとは異なる場合があります。
| エクスポート形式 | 説明 |
|---|---|
| XML | XML 構文でレポートを表示します。 XML で表示されたレポートは、新しいブラウザー ウィンドウで開きます。 |
| CSV | コンマ区切りの形式でレポートを表示します。 レポートは、CSV ファイルの種類に関連付けられているアプリケーションで開きます。 |
| Acrobat (PDF) ファイル | クライアント側の PDF ビューアーを使用してレポートを表示します。 この形式を使用するには、サードパーティの PDF ビューアー (Adobe Acrobat Reader など) が必要です。 |
| エクセル | Microsoft Excel でレポートを表示します。 |
| Web アーカイブ | 画像とリンクされたコンテンツをレポートと共に保持する MIME エンコード HTML 形式でレポートを表示します。 |
| TIFF ファイル | 既定の TIFF ビューアーでレポートを表示します。 一部の Microsoft Windows クライアントでは、これは Windows ピクチャおよび FAX ビューアーです。 ページ指向レイアウトのレポートを表示するには、この形式を選択します。 |
パラメーター
パラメーターは、特定のデータを選択するために使用される値です (具体的には、レポートのデータを選択するクエリを完了したり、結果セットをフィルター処理したりするために使用されます)。 レポートでよく使用されるパラメーターには、日付、名前、ID が含まれます。 パラメーターの値を指定すると、レポートには値と一致するデータのみが含まれます。たとえば、Employee ID パラメーターに基づく従業員データなどです。 パラメーターは、レポートのフィールドに対応します。 パラメーターを指定したら、[レポートの 表示 ] をクリックしてデータを取得します。
レポート作成者は、レポートごとに有効なパラメーター値を定義します。 レポート管理者は、パラメーター値を設定することもできます。 レポートに対して有効なパラメーター値を確認するには、レポート デザイナーまたは管理者に問い合わせてください。
資格情報
資格情報は、データ ソースへのアクセスを許可するユーザー名とパスワードの値です。 資格情報を指定したら、[ レポートの表示 ] をクリックしてデータを取得します。 レポートでログオンが必要な場合、表示する権限のあるデータが、他のユーザーに表示されるデータとは異なる場合があります。 そのため、2 人のユーザーが同じレポートを実行し、異なる結果を得ることができます。 さらに、一部のレポートには、ユーザーのログオン資格情報またはレポート自体で行われた選択に基づいて表示される非表示領域が含まれています。 レポート内の非表示領域は検索操作から除外され、レポートのすべての部分が表示される場合とは異なる検索結果が生成されます。
こちらもご覧ください
レポート データ ソースに関する資格情報と接続情報を指定する
レポートの検索、表示、管理 (レポート ビルダーおよび SSRS)
レポートのエクスポート (レポート ビルダーおよび SSRS)