ドキュメント マップには、表示されたレポート内のレポート アイテムへの一連のナビゲーション リンクが用意されています。 ドキュメント マップを含むレポートを表示すると、レポートの横に別のサイド ウィンドウが表示されます。 ユーザーは、ドキュメント マップ内のリンクをクリックして、そのアイテムを表示するレポート ページに移動できます。 レポート セクションとグループは、リンクの階層として配置されます。 ドキュメント マップ内のアイテムをクリックすると、レポートが更新され、ドキュメント マップのアイテムに対応したレポートの領域が表示されます。
ドキュメント マップへのリンクを追加するには、レポート アイテムの DocumentMapLabel プロパティを、作成したテキストまたはドキュメント マップに表示するテキストに評価される式に設定します。 テーブル グループやマトリックス グループの一意の値を、ドキュメント マップに追加することもできます。 たとえば、色別に分けられたグループの場合、それぞれの色は、その色のグループ インスタンスが表示されているレポート ページへのリンクとなります。
また、ドキュメント マップの表示にオーバーライドされるレポートの URL を作成することもできます。このようにすると、ドキュメント マップを表示せずにレポートを実行し、レポート ビューアーのツール バーの [ドキュメント マップの表示/非表示] ボタンをクリックして表示を切り替えることができます。
注
レポート定義 (.rdl) は、レポート ビルダーと SQL Server Data Tools のレポート デザイナーで作成および変更できます。 作成環境ごとに、レポートと関連アイテムを作成、開く、保存するさまざまな方法が用意されています。 詳細については、Web 上の microsoft.com にある レポート デザイナーおよびレポート ビルダー (SSRS) でのレポートのデザイン を参照してください。
ドキュメント マップと表示拡張機能
ドキュメント マップは、HTML 表示拡張機能 (プレビュー、レポート ビューアーなど) で使用します。 他の表示拡張機能では、異なる手段でドキュメント マップが表示されます。
PDF では、ドキュメント マップは [しおり] ペインとして表示されます。
Excel では、ドキュメント マップはリンクの階層を含む名前付きのワークシートとして表示されます。 レポート セクションは、同じワークブック内の、ドキュメント マップと共に含まれる別のワークシートに表示されます。
Word では、ドキュメント マップは目次として使用されます。
Atom、TIFF、XML、および CSV では、ドキュメント マップは無視されます。
詳細については、「さまざまなレポート表示拡張機能の対話機能 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
レポート アイテムをドキュメント マップに追加するには
デザイン ビューで、テーブル、マトリックス、ゲージなど、ドキュメント マップに追加するレポート アイテムを選択します。 プロパティ ペインにレポート アイテム プロパティが表示されます。
注
Tablix データ領域を選択するには、任意のセルをクリックして行ハンドルおよび列ハンドルを表示し、コーナー ハンドルをクリックします。
[プロパティ] ウィンドウで、ドキュメント マップに表示するテキストを
DocumentMapLabelプロパティに入力するか、ラベルに評価される式を入力します。 たとえば、「 Sales Chart」のように入力します。注
[プロパティ] ペインが表示されない場合は、 [表示] タブの [表示/非表示] グループで、 [プロパティ] を選択します。
ドキュメント マップに表示するレポート アイテムごとに手順 1. と手順 2. を繰り返します。
[実行] をクリックします。 レポートが実行され、作成したラベルがドキュメント マップに表示されます。 任意のリンクをクリックすると、このレポート アイテムが配置されたレポート ページに移動します。
ドキュメント マップに一意のグループ値を追加するには
デザイン ビューで、ドキュメント マップに表示するグループを格納するテーブル、マトリックス、または一覧を選択します。 グループ化ペインに行グループと列グループが表示されます。
行グループ ペインで、グループを右クリックし、 [グループの編集] をクリックします。 [Tablix グループのプロパティ] ダイアログ ボックスの [全般] ページが開きます。
詳細設定をクリックします。
[ドキュメント マップ] ボックスで、グループ式に一致する式を入力するか、選択します。
OK をクリックします。
ドキュメント マップに表示するグループごとに手順 1. ~ 4. を繰り返します。
[実行] をクリックします。 レポートが実行され、グループ値がドキュメント マップに表示されます。 任意のリンクをクリックすると、このレポート アイテムが配置されたレポート ページに移動します。
レポートを表示するときにドキュメント マップを非表示にするには
レポート マネージャーで、ドキュメント マップを含むレポートを参照します。
たとえば、 AdventureWorks2012 サンプル レポートの場合、次の URL は Product Catalog という名前のレポートを指定します。
https://localhost/Reports/Pages/Report.aspx?ItemPath=%2fAdventureWorks2012+Sample+Reports%2fProduct+Catalogサーバー上のレポート パスをコピーします。 この例のレポート パスは
%2fAdventureWorks2012+Sample+Reports%2fProduct+Catalogです。次の 3 つのコンポーネントで新しい URL を作成します。
レポート サーバー上のレポート ビューアー :
https://localhost/ReportServer/Pages/ReportViewer.aspx?手順 1. でコピーしたレポートの名前 :
%2fAdventureWorks2012+Sample+Reports%2fProduct+Catalogドキュメント マップの非表示を指定するデバイス情報パラメーター :
&rs%3aCommand=Render&rc%3aFormat=HTML4.0&rc%3aDocMap=False
次の URL は、上から順に付加された以上 3 つのコンポーネントで構成されています。
https://localhost/ReportServer/Pages/ReportViewer.aspx? %2fAdventureWorks2012+Sample+Reports%2fProduct+Catalog &rs%3aCommand=Render&rc%3aFormat=HTML4.0&rc%3aDocMap=Falseこの URL を使用するには、コピーし、すべての改行を削除します。
レポート マネージャーに URL を貼り付け、Enter キーを押します。 レポートが実行され、ドキュメント マップが非表示になります。
注
サンプル レポートのダウンロードの詳細については、「SQL Server 2014レポート ビルダーとレポート デザイナーのサンプル レポート」を参照してください。
詳細については、SQL Server オンライン ブックの Reporting Services ドキュメント の「URL アクセス」を参照してください。