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予測の作成 (データ マイニング チュートリアル)

マイニング モデルの精度をテストして充分な結果が得られたら、データ マイニング デザイナの [マイニング モデル予測] タブをクリックし、予測クエリ ビルダを使用してデータ マイニング拡張機能 (DMX) 予測クエリを作成します。予測クエリ ビルダでは、アクセス クエリ ビルダと同様にドラッグ アンド ドロップ操作でクエリを作成します。予測クエリ ビルダには次のビューがあります。

  • デザイン
  • クエリ
  • 結果

デザイン ビューとクエリ ビューでは、クエリの作成と検証を行います。次に、クエリを実行してその結果を結果ビューに表示します。

予測クエリ ビルダの使用法の詳細については、「DMX 予測クエリの作成」を参照してください。

クエリの作成

予測クエリを作成するには、まず、マイニング モデルと入力テーブルを選択します。

モデルと入力テーブルを選択するには

  1. データ マイニング デザイナの [マイニング モデル予測] タブを開き、[マイニング モデル] ボックスの [モデルの選択] をクリックします。

    [マイニング モデルの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. ツリーで Targeted Mailing 構造を展開し、[TM_Decision_Tree] を選択して [OK] をクリックします。

  3. [入力テーブルの選択] ボックスで、[ケース テーブルの選択] をクリックします。

    [テーブルの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [データ ソース] ボックスの一覧で、Adventure Works DW が選択されていることを確認します。

  5. [テーブル名またはビュー名] ボックスで [ProspectiveBuyer] を選択し、[OK] をクリックします。

入力テーブルを選択すると、列名に基づいてマイニング モデルと入力テーブルの間に既定のマッピングが作成されます。

予測クエリを作成するには

  1. [マイニング モデル予測] タブのグリッドで、[ソース] 列の最初の空白行のセルをクリックし、[ProspectiveBuyer] を選択します。

  2. ProspectiveBuyer 行の [フィールド] 列で [ProspectAlternateKey] が選択されていることを確認します。

    予測クエリに一意識別子が追加され、自転車を購入する可能性がある顧客とそうでない顧客を特定できるようになります。

  3. [ソース] 列で次の空白行をクリックし、[TM_Decision_Tree] を選択します。

  4. TM_Decision_Tree 行の [フィールド] 列で、[Bike Buyer] が選択されていることを確認します。

    これにより、絞り込みメール配信構造で Microsoft デジション ツリー モデルを使用して、予測を生成することを指定します。

  5. [ソース] 列で次の空白行をクリックし、[予測関数] を選択します。

  6. "予測関数" 行の [フィールド] 列で [PredictProbability] を選択します。

    予測関数は、このモデルでの予測方法を指定します。PredictProbability 関数は、予測の精度に関する情報を提供します。予測関数のパラメータは [条件と引数] 列に指定します。

  7. PredictProbability 行の [条件と引数] 列に、「[TM_Decision_Tree].[Bike Buyer]」と入力します。

    これにより、PredictProbability 関数の対象列を指定します。関数の詳細については、「データ マイニング拡張機能 (DMX) 関数リファレンス」を参照してください。

  8. [クエリ結果ビューに切り替え] をクリックします。これは、[マイニング モデル予測] タブのツール バーの最初のボタンです。

    次の表に、返される結果の一部を示します。この結果からは、ID 827 の顧客が自転車を購入する可能性が高く、予測が正しい可能性は 63% であることがわかります。

ProspectAlternateKey BikeBuyer Expression

827

1

0.633836…

833

0

0.521134…

844

0

0.735697…

結果の表示

ProspectAlternateKey 列、BikeBuyer 列、および Expression 列からそれぞれ、潜在的な顧客、潜在的な顧客が自転車の購入者であるかどうか、および予測の精度がわかります。これらの結果を使用して、どの潜在的な顧客にメールを送信すべきなのかを判断できます。

[マイニング モデル予測] タブのツール バーの最初のボタンをクリックして、3 つのビューのいずれかに切り替えることができます。[クエリ結果ビューに切り替え] をクリックすると、現在の予測クエリの結果が表示されます。結果を表示しているときに [クエリ デザイン ビューに切り替え] をクリックすると、グリッドに戻り、クエリを変更できます。

クエリ ビューに切り替えると、予想クエリ ビルダによって作成された DMX コードを表示して、変更を加えることができます。また、クエリの実行、クエリの変更、および変更後のクエリの実行を行うことができます。たとえば、自転車を買うと予測される顧客のみを表示し、それを可能性の高い順に並べ替えるには、DMX クエリの末尾に次のステートメントを追加します。

WHERE [Bike Buyer] = 1
ORDER BY PredictProbability([TM_Decision_Tree].[Bike Buyer]) DESC

クエリ ビューと結果ビューを行き来することができます。ただし、デザイン ビューに戻った場合、クエリに加えた変更は維持されません。

次のレッスン

レッスン 3 : 予測シナリオの作成

参照

その他の技術情報

予測クエリを作成する方法
予測クエリ ビルダを使用した DMX 予測クエリの作成

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手