更新 : 2006 年 12 月 12 日
Microsoft SQL Server データベースでは、FILL FACTOR を指定して各インデックス ページの使用割合を指定できます。FILL FACTOR とは、各リーフ レベルのページのデータを格納する領域の割合です。つまり、今後インデックスのサイズが大きくなる場合に備えて指定した割合の空き領域が予約されます。たとえば、FILL FACTOR 値を 80 に指定すると、基になるテーブルにデータを追加したときにインデックスのサイズを拡張するための領域として、各リーフ レベルのページの 20% が空き領域として確保されます。インデックス ページの容量が上限に達すると、システムがページを分割して新しい行に必要な領域を確保する時間が必要になるため、インデックス ページの空き領域は重要です。
パフォーマンスの調整が必要な場合に、FILL FACTOR を指定します。このオプションは、既存のデータを使用してテーブルに新しいインデックスを作成する場合、特に将来既存のデータを変更することが確実な場合に役立ちます。
インデックスの FILL FACTOR を指定するには
オブジェクト エクスプローラで、FILL FACTOR を指定するインデックスを持つテーブルを右クリックし、[デザイン] (SP1 以前の場合は [変更]) をクリックします。
テーブル デザイナにテーブルが表示されます。
[テーブル デザイナ] メニューの [インデックス/キー] をクリックします。
[インデックス/キー] ダイアログ ボックスが表示されます。
[選択された主/一意キーまたはインデックス] ボックスでインデックスをクリックします。
[FILL FACTOR] ボックスに、0 ~ 100 の数値を入力します。
メモ : |
|---|
| 値 100 は、ページがいっぱいまで使われ、最小限の記憶領域が使用されることを示します。この設定は、データに変更がない (たとえば読み取り専用テーブルのデータ) 場合にだけ使用します。値が小さいほどデータ ページ上の空き領域が大きくなり、インデックスが増大したときにデータ ページを分割する必要性が小さくなりますが、より大きな記憶領域が必要になります。 |
参照
概念
インデックスの作成 (データベース エンジン)
FILL FACTOR
その他の技術情報
[インデックス/キー] ダイアログ ボックス (Visual Database Tools)
メモ :