クエリ デザイナーとデータ処理拡張機能 (SSRS)
クエリ デザイナーを使用すると、レポート データセットで使用するデータを指定するクエリ コマンドを作成できます。作成したクエリは、データ処理拡張機能によってデータ ソースに渡され、結果セットが取得されます。Reporting Services では、データセットのデータ ソースの種類を選択したときにクエリ デザイナーおよびデータ処理拡張機能を使用できます。たとえば、Microsoft SQL Server の種類のデータ ソースにデータセットを作成した場合、クエリを作成すると SQL Server クエリ デザイナーが開きます。
クエリ デザイナーおよびデータ処理拡張機能は、言語の特定のバージョンを使用するデータ ソースのサポートにおいて異なる場合があります。たとえば、Transact-SQL などのクエリ言語は、データ ソースの種類によって構文が異なることがあります。Microsoft Transact-SQL 言語および Oracle SQL 言語には、クエリ コマンドの構文で若干のバリエーションがあります。
クエリ デザイナーとデータ ソースの種類
クエリ デザイナーを使用して、データ ソースからデータを取得する新しいクエリを作成できます。レポート定義ファイル (.rdl) から既存のクエリをインポートすることもできます。SQL Server クエリの場合は、.sql ファイルから既存のクエリをインポートできます。
Reporting Services には、グラフィカル クエリ デザイナーとテキスト ベースのクエリ デザイナーの両方が用意されています。テキスト ベースのクエリ デザイナーでは、コマンド テキストをクエリ ペインに入力できます。グラフィカル クエリ デザイナーでは、データ ソースの基になるデータを表すメタデータ アイテムをクエリ デザイン画面にドラッグできます。ほとんどの多次元データ ソースでグラフィカル クエリ デザイナーが提供されます。グラフィカル クエリ デザイナーに表示されるメタデータはソースのデータを表します。グラフィカル クエリ デザイナーからテキスト ベースのクエリ デザイナーに変更するには、ツール バーのテキスト ベースのクエリ デザイナー アイコンをクリックします。
テキスト ベースのクエリ デザイナーからグラフィカル クエリ デザイナーに変更できるのは、対象のデータ ソース用にグラフィカル クエリ デザイナーが登録されている場合のみです。有効なクエリをすべてグラフィカル クエリ デザイナーで表すことができるわけではありません。クエリ デザイナー モードを切り替えたときに、クエリ テキストが保持されない場合があります。クエリ テキストを制御する最善の方法として、テキスト ベースのクエリ デザイナーを使用してください。
データ プロバイダーにより影響を受ける可能性のあるクエリ コマンド テキストの例を次に示します。
データベース オブジェクト名のスキーマの部分に対するサポート。データ ソースでデータベース オブジェクト識別子の一部としてスキーマが使用されている場合、既定のスキーマを使用しない名前については、クエリにスキーマ名を指定する必要があります。たとえば、SELECT FirstName, LastName FROM [Person].[Person] のように指定します。
クエリ パラメーターのサポート。パラメーターのサポートは、データ プロバイダーによって異なります。一部のデータ プロバイダーでは、SELECT Col1, Col2 FROM Table WHERE <parameter identifier><parameter name> = <value> のような名前付きパラメーターがサポートされます。また別のデータ プロバイダーでは、SELECT Col1, Col2 FROM Table WHERE <column name> = ? のような無名パラメーターがサポートされます。パラメーター識別子はデータ プロバイダーごとに異なります。たとえば、SQL Server では "アット" (@) 記号を使用し、Oracle ではコロン (:) を使用します。パラメーターがサポートされないデータ プロバイダーもあります。詳細については、「Reporting Services でサポートされるデータ ソース (SSRS)」を参照してください。
特定のクエリ デザイナーの詳細については、「Reporting Services クエリ デザイナー」を参照してください。