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レッスン 2: データ層アプリケーションの抽出

このレッスンでは、前回のレッスンで作成したサンプル データベースからデータ層アプリケーション (DAC) パッケージを抽出します。データ層アプリケーションの抽出ウィザードは、選択したインスタンスレベルのオブジェクトおよびデータベース オブジェクトを記述する DAC 定義を作成します。また、このウィザードでは、DAC 定義をビルドして DAC パッケージを作成します。DAC パッケージとは、DAC 定義を含む ZIP 形式の圧縮ファイルです。Windows インストーラー (.msi) ファイルを使用してアプリケーション実行可能ファイルをインストールするのと同じように、この DAC パッケージを使用して、データベース エンジンのインスタンスに DAC を配置します。

手順

データ層アプリケーションの抽出

  1. SQL Server Management Studio の [オブジェクト エクスプローラー] ペインで、SampleDB を作成したインスタンスの [データベース] ノードに移動します。

  2. SampleDB のノードを右クリックし、[タスク] をポイントして [データ層アプリケーションの抽出] をクリックし、データ層アプリケーションの抽出ウィザードを開始します。

  3. [説明] ページの情報を確認し、[次へ] をクリックします。

  4. [プロパティの設定] ページで、次の値を入力します。

    1. [名前] フィールドの値を SampleDB のままにします。

    2. [バージョン] フィールドで、1.0.0.0 を 1.0.1.1 に変更します。

    3. [説明] フィールドに「SampleDB から DAC を抽出」と入力します。

    4. [DAC パッケージ ファイルに保存] で、既定のパスと既定のファイル名の SampleDB.dacpac のままにします。

  5. [次へ] をクリックします。SampleDB からすべてのオブジェクトが抽出され、DAC パッケージを正常にビルドできることが確認される間、ウィザードに進行状況バーが表示されます。

  6. [検証と概要] ページで DAC パッケージの抽出で使用される設定を確認し、[次へ] をクリックします。

  7. DAC パッケージがビルドされ、[プロパティの設定] ページで指定した場所にファイルが保存されます。[パッケージのビルド] ページで、パッケージのビルド操作がすべて正常に完了したことを確認します。[完了] をクリックして、ウィザードを終了します。

  8. Visual Studio が別のコンピューターで実行されている場合、Visual Studio がアクセスできる場所に SampleDB.dacpac をコピーします。

次の手順

これで、DAC パッケージを抽出できました。次に、DAC パッケージを使用して、Visual Studio の新しい DAC プロジェクトに、SampleDB 要素をインポートします。「レッスン 3: Visual Studio への DAC のインポート」を参照してください。