マスター データ サービス Excel 用アドインでは、許可される文字のデータ型または文字数が間違っている場合に、管理者が属性の型を変更することができます。
属性の型を変更して制約リスト (ドメイン ベースの属性) を作成する場合は、「ドメイン ベースの属性の作成 (Excel 用 MDS アドイン)」を参照してください。
注 |
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[名前] 列または [コード] 列の型または長さを更新することはできません。 |
必要条件
この手順を実行するには
[システム管理] および [エクスプローラー] 機能領域に対する権限が必要です。
モデル管理者である必要があります。 詳細については、「管理者 (Master Data Services)」を参照してください。
既存のモデル、エンティティ、および属性が存在している必要があります。
属性の型を変更するには
Excel で、変更する列 (属性) を含むエンティティを読み込みます。 詳細については、「MDS から Excel へのデータの読み込み」を参照してください。
変更する列の任意のセルをクリックします。
[モデルの構築] グループの [属性プロパティ] をクリックします。
[属性プロパティ] ダイアログ ボックスで、必要に応じて設定を更新します。
[OK] をクリックします。
属性の型を変更したときに実行される動作
属性が任意の MDS ビジネス ルールによって参照されるか、属性がサブスクリプション ビューに含まれるなど、属性に関する依存関係が存在する場合に、属性のデータ型を変更すると、MDS によって次の動作が実行されます。
属性のデータ型を変更します。
"_old" サフィックスが付いた、何も値を格納していない属性のコピーを生成します。 これを、非推奨属性といいます。
ただし、元の属性に対する既存の依存関係すべては、変更後の属性ではなく非推奨属性を指します。
この事実は、次のことを暗黙的に意味します。
変更後の属性を指すようにビジネス ルールを更新する必要があります。属性の新しいデータ型を使用する場合は、ロジックが同じにならない可能性があるからです。 影響を受ける各ルールを編集し、その後、非推奨属性 (_old) への参照を削除し、更新後の属性を指すように式を書き直す必要があります。
[統合管理] 選択項目の下にあるすべてのサブスクリプション ビューを開き、ビューの行を選択し、編集を行うために鉛筆アイコンをクリックしてから、[ディスクに保存] アイコンをクリックしてビュー定義を更新します。 ビューの構文を再生成するために、他の変更を加える必要はありません。
この属性を含むステージング テーブルに対して、非推奨属性の列が追加されます。これは、ステージング コードが影響を受けることを意味します。 非推奨属性を除去するために、ビジネス ルールとサブスクリプション ビューを更新した後にその属性を削除することができます。
非推奨属性の削除
任意の非推奨属性を削除する前に、既に説明したようにビジネス ルールを修正してサブスクリプション ビューを再生成するなど、その属性に対するすべての参照を削除する必要があります。 そうしない場合は、非推奨属性を削除しようとしたときに、オブジェクトによって参照されているために属性が削除できないことを示すエラーが [システム管理] Web ページで表示されます。
属性を削除するには、「属性を削除する (マスター データ サービス)」を参照してください。
ヒント |
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既存のデータと関連エンティティが存在する MDS 属性のデータ型を変更するのは面倒であり、エンティティに依存するビジネス ルールまたはサブスクリプション ビューが宣言されている場合は特にこのことが当てはまります。 ベスト プラクティスは、必要な値を保持できる十分な柔軟性を持つデータ型を使用して作業を開始することです。 たとえば、最初は文字列を小規模で開始できるとしても、時間の経過に伴って長くなる可能性があります。そのため、最悪のシナリオを考慮に入れてください。 一方、過度に長いテキスト文字列も負担になる可能性がある (たとえば、長い GUI テキスト ボックスは画面に収めるのが困難) ので、過度に長い文字列を避けてください。 |
注