ODBC 入力元は、データベース テーブル、ビュー、または SQL ステートメントを使用して、ODBC でサポートされているデータベースからデータを抽出します。
ODBC 入力元には、データを抽出するために、次のデータ アクセス モードがあります。
テーブルまたはビュー。
SQL ステートメントの結果。
入力元は、使用するプロバイダーを指定する、ODBC 接続マネージャーを使用します。
ODBC 入力元には、ソース データ出力列があります。 出力列が ODBC 入力先で入力先列にマッピングされている場合に、入力先列にマッピングされている入力列がないときにはエラーが発生することがあります。 さまざまな種類の列をマッピングできますが、出力列と入力先との間に互換性がない場合は、実行時にエラーが発生します。 エラー動作設定に応じて、エラーが無視されるか、エラーが発生するか、エラー出力に行が送信されます。
ODBC 入力元には、1 つの標準出力と 1 つのエラー出力があります。
エラー処理
ODBC 入力元にはエラー出力があります。 コンポーネントのエラー出力には、次の出力列があります。
エラー コード: 現在のエラーに対応する数字です。 エラーの一覧については、使用している ODBC でサポートされているデータベースのドキュメントを参照してください。 SSIS エラー コードの一覧については、「SSIS のエラー コードおよびメッセージ リファレンス」を参照してください。
エラー列: (変換エラーの) エラーの原因となるソース列。
標準出力データ列。
ODBC 入力元は、エラー動作の設定に応じて、抽出処理中に発生したエラー (データ変換、切り捨て) をエラー出力に返します。 詳細については、「[ODBC 変換先エディター] ([接続マネージャー] ページ)」を参照してください。
データ型のサポート
ODBC 入力元でサポートされるデータ型については、「Connector for Open Database Connectivity (ODBC) by Attunity」を参照してください。
抽出オプション
ODBC 入力元は、バッチ または 行ごと のどちらかのモードで動作します。 使用するモードは、FetchMethod プロパティによって決まります。 以下に、モードの説明を示します。
バッチ: コンポーネントは、把握した ODBC プロバイダーの機能に基づいて、最も効率的なフェッチ方法を使用します。 最新の ODBC プロバイダーの場合、これは配列バインドを使用する SQLFetchScroll です (このとき、配列のサイズは BatchSize プロパティによって決定します)。 ユーザーがバッチを選択し、この方法がプロバイダーでサポートされていない場合、ODBC 入力先は自動的に 行ごとのモードに切り替わります。
行ごと: コンポーネントは SQLFetch を使用して、一度に 1 行ずつ取得します。
FetchMethod プロパティの詳細については、「ODBC 入力元のカスタム プロパティ」を参照してください。
並列処理
並列実行できる ODBC 入力元コンポーネントの数に制限はありません。これは、同一テーブル上にある場合または異なるテーブル上にある場合、同一コンピューター上で実行する場合または異なるコンピューター上で実行する場合のいずれにも該当します (ただし、通常のグローバルなセッション制限を除きます)。
ただし、使用する ODBC プロバイダーの制限によって、プロバイダーを介する同時接続数が制限される場合があります。 これらの制限によって、ODBC 入力元で使用できる並列インスタンス数のサポートが制限されます。 SSIS プロバイダーは、使用される ODBC プロバイダーの制限を把握し、SSIS パッケージを作成する際に考慮する必要があります。
ODBC 入力元のトラブルシューティング
ODBC 入力元による外部データ プロバイダーの呼び出しをログに記録できます。 このログ機能を使用すると、ODBC 入力元による外部データ ソースからのデータ読み込みに関するトラブルシューティングを行うことができます。 ODBC 入力元による外部データ プロバイダーの呼び出しをログに記録するには、ODBC ドライバー マネージャーによるトレースを有効にします。 詳細については、「ODBC で ODBC トレースを生成する方法 (データ ソース管理者向け)」 の Microsoft のドキュメントを参照してください。
ODBC 入力元の構成
ODBC 入力元は、プログラムによって、または SSIS デザイナーを使用して構成できます。
詳細については、次の各トピックを参照してください。
[詳細エディター] ダイアログ ボックスには、プログラムによって設定できるプロパティが表示されます。
[詳細エディター] ダイアログ ボックスを開くには、次の操作を実行します。
- SQL Server 2012 Integration Services (SSIS) プロジェクトの [データ フロー] 画面で、ODBC 入力元を右クリックし、[詳細エディターの表示] をクリックします。
[詳細エディター] ダイアログ ボックスで設定できるプロパティの詳細については、「ODBC 入力元のカスタム プロパティ」を参照してください。