このトピックでは、データベースの完全バックアップから master データベースを復元する方法について説明します。
master データベースを復元するには
サーバー インスタンスをシングル ユーザー モードで起動します。
シングル ユーザーの起動時のパラメーター (-m) の指定方法については、「サーバーのスタートアップ オプションの構成 (SQL Server 構成マネージャー)」を参照してください。
master データベースの完全バックアップを復元するには、Transact-SQL の次の RESTORE DATABASE ステートメントを使用します。
RESTORE DATABASE master FROM <backup_device> WITH REPLACE
REPLACE オプションは、指定したデータベースと同じ名前のデータベースが既に存在していても、SQL Server でデータベースを復元することを指定します。 既存のデータベースがある場合は削除されます。シングル ユーザー モードでは、sqlcmd ユーティリティで RESTORE DATABASE ステートメントを入力することをお勧めします。 詳細については、「sqlcmd ユーティリティの使用」を参照してください。
重要master の復元後、SQL Server のインスタンスがシャットダウンされ、sqlcmd プロセスが終了します。 サーバー インスタンスを再起動する前に、シングル ユーザーの起動時のパラメーターを削除してください。 詳細については、「サーバーのスタートアップ オプションの構成 (SQL Server 構成マネージャー)」を参照してください。
サーバー インスタンスを再起動し、他のデータベースの復元、データベースのアタッチ、ユーザーの不一致の修正など、残りの復旧手順を実行します。
使用例
次の例では、既定のサーバー インスタンスで master データベースを復元します。 この例では、サーバー インスタンスが既にシングル ユーザー モードで実行されていることを前提としています。 この例は、sqlcmd を起動し、ディスク デバイス Z:\SQLServerBackups\master.bak から master データベースの完全バックアップを復元する RESTORE DATABASE ステートメントを実行します。
注 |
|---|
名前付きインスタンスの場合は、sqlcmd コマンドで、-S<ComputerName>\<InstanceName> オプションを指定する必要があります。 |
C:\> sqlcmd
1> RESTORE DATABASE master FROM DISK = 'Z:\SQLServerBackups\master.bak' WITH REPLACE;
2> GO
関連項目
参照
概念
孤立ユーザーのトラブルシューティング (SQL Server)
データベース エンジン サービスのスタートアップ オプション
注