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ClickOnce キャッシュの概要

ローカルにインストールされているかオンラインでホストされているかに関係なく、すべての ClickOnce アプリケーションは、ClickOnce アプリケーション キャッシュ内のクライアント コンピューターに格納されます。 ClickOnce キャッシュは、現在のユーザーの [ドキュメントと設定] フォルダーの [ローカル設定] ディレクトリの下にある非表示のディレクトリのファミリです。 このキャッシュには、アセンブリ、構成ファイル、アプリケーションとユーザー設定、データ ディレクトリなど、アプリケーションのすべてのファイルが保持されます。 キャッシュは、アプリケーションのデータ ディレクトリを最新バージョンに移行する役割も担います。 データ移行の詳細については、「 ClickOnce アプリケーションでのローカル データとリモート データへのアクセス」を参照してください。

アプリケーション ストレージの場所を 1 つ指定することで、ClickOnce はユーザーからアプリケーションの物理インストールを管理するタスクを引き継ぎます。 また、キャッシュは、すべてのアプリケーションのアセンブリとデータ ファイルとその異なるバージョンを互いに分離することで、アプリケーションを分離するのにも役立ちます。 たとえば、ClickOnce アプリケーションをアップグレードすると、そのバージョンとそのデータ リソースにキャッシュ内の独自のディレクトリが提供されます。

キャッシュ ストレージ クォータ

オンラインでホストされている ClickOnce アプリケーションは、ClickOnce キャッシュのサイズを制限するクォータによって占有できる領域の量に制限されます。 キャッシュ サイズは、すべてのユーザーのオンライン アプリケーションに適用されます。部分的に信頼された単一のオンライン アプリケーションは、クォータ領域の半分を占有するように制限されます。 インストールされているアプリケーションはキャッシュ サイズによって制限されず、キャッシュの制限に対してカウントされません。 すべての ClickOnce アプリケーションに対して、キャッシュは現在のバージョンと以前にインストールされたバージョンのみを保持します。

既定では、クライアント コンピューターには、オンライン ClickOnce アプリケーション用に 250 MB の記憶域があります。 データ ファイルは、この制限にカウントされません。 システム管理者は、キャッシュ サイズをキロバイト単位で表す DWORD 値であるレジストリ キー (HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Deployment\OnlineAppQuotaInKB) を変更することで、特定のクライアント コンピューターでこのクォータを拡大または縮小できます。 たとえば、キャッシュ サイズを 50 MB に減らすには、この値を 51200 に変更します。