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Header-Data スプリットアーキテクチャ

ヘッダー データ分割プロバイダーは、受信したイーサネット フレーム内のヘッダーとデータを個別のバッファーに分割することで、ネットワーク パフォーマンスを向上させます。 ヘッダー データ分割プロバイダーには、ネットワーク インターフェイス カード (NIC) と、NIC を処理する NDIS 6.1 以降のミニポート ドライバーが含まれています。

次の図は、ヘッダー データ分割アーキテクチャを示しています。

ヘッダー データ分割アーキテクチャを示す図。

ミニポート ドライバーは、ヘッダー データ分割の受信操作の NIC を設定する NDIS から構成情報を受信します。 また、ミニポート ドライバーは、送信操作や受信操作などの実行時の操作のために、NIC のサービスを NDIS に公開します。

ヘッダー データ分割操作が可能な NIC は、イーサネット フレームを受信し、ヘッダーとデータを個別の受信バッファーに分割します。

ミニポート ドライバーは、通常の NDIS 受信機能を使用して、NDIS に受信したデータを示します。 また、ドライバーは、受信したデータを示すときに 、NET_BUFFER_LIST 構造体に 1 つの NET_BUFFER 構造体を厳密に割り当てる必要があります。 詳細については、「 受信イーサネット フレームの指定」を参照してください。

ヘッダー データ分割の場合、受信インジケーターの NET_BUFFER 構造体は、ヘッダーとデータに個別のメモリ記述子リスト (MDL) を使用して、受信したイーサネット フレームを分割します。 また、 NET_BUFFER_LIST 構造体には、NET_BUFFER_LIST情報にヘッダー データ分割情報が含まれています。

次の図は、受信したフレーム、分割バッファー、およびヘッダー バッファーのメモリ レイアウトを示しています。

受信したイーサネット フレーム、ヘッダーとデータの分割バッファー、およびヘッダー バッファーのメモリ レイアウトを示す図。

ヘッダー バッファーはすべて、連続したストレージ ブロック内に存在する必要があります。

上位層プロトコルは、TCP、UDP、ICMP などの IP トランスポート プロトコルです。

手記 IPsec は、ヘッダー データ分割要件を定義するための上位層プロトコルとは見なされません。 IPsec フレームの分割の詳細については、「 IPsec フレームの分割」を参照してください。