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派生階層権限 (Master Data Services)

派生階層権限は以下に適用されます。

  • 階層が基づく各エンティティの名前およびコード。

  • 階層が基づくドメイン ベースの属性値。

注意

これらの権限は、ユーザー インターフェイスの [エクスプローラー] 機能領域にのみ適用されます。

権限

説明

読み取り専用

階層およびその関連エンティティが表示されます。ユーザーは、階層の各メンバーに対して、階層の派生に使用されるドメイン ベースの属性の値を変更できません。

更新

階層およびその関連エンティティが表示されます。ユーザーは、階層の各メンバーに対して、階層の派生に使用されるドメイン ベースの属性の値を変更できます。これらの値を変更すると、階層ツリー内でのメンバーの位置が変更されます。

拒否

階層およびその関連エンティティは表示されません。

[モデル] タブの [ユーザー/グループの権限] で、次の派生階層に更新権限を割り当てます。

Category (ドメイン ベースの属性)

      Subcategory (ドメイン ベースの属性)

         Product (エンティティ)

[エクスプローラー] で、製品の Subcategory 属性を更新できます。

Name (読み取り専用)

Code (読み取り専用)

Subcategory (更新)

Mountain 100

BK-M101

5 {Mountain Bikes}

Mountain 200

BK-M201

5 {Mountain Bikes}

Subcategory の Category 属性を更新することもできます。

Name (読み取り専用)

Code (読み取り専用)

Category (更新)

Mountain Bikes

5

1 {Bikes}

Jerseys

25

3 {Clothing}

ドメイン ベースの属性の値を変更すると、メンバーが階層ツリー内で移動します。または、ツリー内でメンバーを移動すると、ドメイン ベースの属性の値が変更されます。たとえば、Mountain-100 の Subcategory 属性を 6 {Road Bikes} に変更すると、Mountain-100 メンバーは階層ツリー内の 6 {Road Bikes} の下に表示されます。

階層に影響しない属性は表示されません。ただし、Name および Code は常に表示されます。

重複の可能性がある権限

派生階層に権限を割り当てる際、権限の重複を解決することが必要になる場合があります。

複数の階層に同じオブジェクトが含まれる場合

複数の派生階層に同じエンティティまたはドメイン ベースの属性を含めることができます。

  • いずれかの階層に拒否権限が割り当てられている場合、その階層は表示されません。階層のエンティティまたはドメイン ベースの属性がその他の階層に存在する場合、それらの階層は表示されません。

  • いずれかの階層に読み取り専用権限が割り当てられ、別の階層に更新権限が割り当てられている場合、更新可能な階層の属性が読み取り専用の階層に表示されているときは、その属性を更新できます。

階層に割り当てられている権限と、個々の階層オブジェクトに割り当てられている権限が異なる場合

派生階層はエンティティとドメイン ベースの属性で構成されるため、ある権限を派生階層に割り当てて、別の権限をエンティティまたはドメイン ベースの属性に割り当てることができます。

  • 階層の一部であるエンティティまたはドメイン ベースの属性については、拒否権限が割り当てられている場合、その階層に割り当てられている権限に関係なく派生階層は表示されません。

  • エンティティに読み取り専用権限が割り当てられ、階層に更新権限が割り当てられている場合、ユーザーは階層に属するドメイン ベースの属性を更新できますが、残りのエンティティは読み取り専用になります。