次の方法で共有


派生階層 (Master Data Services)

派生階層は、モデル内のエンティティ間に存在するドメイン ベースの属性リレーションシップから派生します。

派生階層を作成することで、モデル内の既存のドメイン ベースの属性リレーションシップを強調表示できます。

次の例では、Product エンティティのリーフ メンバーは Subcategory エンティティのリーフ メンバーによってグループ化されています。Subcategory エンティティは、Category エンティティのリーフ メンバーによってグループ化されています。Product エンティティには Subcategory というドメイン ベースの属性があり、Subcategory エンティティには Category というドメイン ベースの属性があるので、この階層は有効です。

派生階層

別のドメイン ベースの属性リレーションシップが Product エンティティと Color エンティティの間に存在します。派生階層は、このリレーションシップを強調表示できます。

派生階層

派生階層では、ほとんどのメンバーを持つエンティティはメンバーの少ないエンティティによってグループ化されます。派生階層は、複数のエンティティの間のリレーションシップに基づいています。これに対し、明示的階層は単一エンティティのメンバーに基づいています。

派生階層の構造は、基になるデータに影響を与えることなく変更できます。モデル内にリレーションシップが存在している限り、派生階層を削除してもマスター データには影響しません。

次の例では、各製品 (Product) メンバーには Subcategory というドメイン ベースの属性があります。各 Subcategory メンバーには、Category というドメイン ベースの属性があります。

モデル構造は、各エンティティをその下にあるドメイン ベースの属性で示します。階層構造は、メンバーがグループ化されている方法を示します。ほとんどのメンバーを持つエンティティは一番下に位置します。

派生階層の構造

派生階層では、Product と Subcategory 間のリレーションシップを強調表示してから、Subcategory と Category 間のリレーションシップを強調表示できます。この階層内にメンバーを表示すると、ツリー内の各レベルに同じエンティティのメンバーが含まれています。

派生階層の例

この種類の階層では、無効なレベルにメンバーを移動できません。たとえば、自転車 Road-650 は、Road Bikes というサブカテゴリから Mountain Bikes という別のサブカテゴリに移動することはできますが、1 {Bikes} などのカテゴリの直下に移動することはできません。階層ツリー内でメンバーを移動するたびに、メンバーのドメイン ベースの属性値は、移動を反映して変更されます。

注意

派生階層ツリー内のすべてのメンバーは、コードによって並べ替えられます。並べ替え順序は変更できません。

注意

メンバーのドメイン ベースの属性が空で、その属性が派生階層で使用される場合、そのメンバーは階層内に表示されません。属性への値の設定を要求するビジネス ルールを作成してください。詳細については、「属性値を要求する方法 (Master Data Services)」を参照してください。