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再帰型階層 (Master Data Services)

再帰型階層は、再帰リレーションシップを含む派生階層です。再帰リレーションシップは、エンティティ自体に基づくドメイン ベースの属性がエンティティにある場合に存在します。

たとえば、Manager というドメイン ベースの属性を持つ Employee エンティティを作成できます。Manager 属性は、従業員 (employee) のリストから設定されます。この組織の例では、すべての従業員はマネージャーである可能性があります。

再帰型階層サンプル データ

Employee エンティティおよびドメイン ベースの Manager 属性の間のリレーションシップを強調表示する派生階層を作成できます。

再帰型階層の構造

階層内の各メンバーを一度だけ含めるために、Null リレーションシップをアンカーできます。その場合、空白のドメイン ベースの属性値を持つメンバーが階層の最上位レベルに表示されます。

固定された再帰型階層

Null リレーションシップをアンカーしない場合、メンバーは複数回含まれます。すべてのメンバーは最上位レベルに表示されます。すべてのメンバーは、それらが属性であるメンバーの下にも表示されます。

固定されていない再帰型階層

この例では、Marcia は最上位レベルにあります。Marcia はその他の Employee メンバーのドメイン ベースの属性値として使用されていないので、Marcia はいずれの従業員のマネージャーでもありません。対照的に、Marcia には Manager 属性値として Robert が設定されているので、Robert の下にレベルがあります。

ルール

  • 1 つの派生階層に複数の再帰リレーションシップを設定することはできません。

  • ([階層メンバー] タブで) メンバー権限を再帰的階層のメンバーに割り当てることはできません。

  • 再帰的階層は循環リレーションシップを含むことはできません。たとえば、Sandeep が Katherine のマネージャーである場合、Katherine を Sandeep のマネージャーにすることはできません。また、Katherine は Katherine 自身のマネージャーになることもできません。