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階層 (Master Data Services)

階層とは、次の処理を行うために使用できるツリー ベースの構造体のことです。

  • 編成を目的として、類似するメンバーをグループ化する。

  • レポートと分析のために、メンバーを統合し集計する。

さまざまな方法でメンバーを表示したり編成したりするために、複数の階層を作成できます。各階層には、1 つ以上のエンティティのすべてのメンバーが含まれます。メンバーを追加、変更、または削除すると、すべての階層が更新されます。これにより、すべての階層でマスター データの正確さが確保されます。

マスター データ システムを使用しない場合、一部の階層に追加されていない新しいメンバーが原因で、レポートに一貫性がなくなります。メンバーを追加または削除する場合は、組織のトランザクション システム、すべてのアドホック スプレッドシート、その他の下流システムなど、あらゆる場所でメンバーを更新する必要があります。階層を使用すると、メンバーが複数回カウントされないようにしたり、まったくカウントされないようにしたりすることができます。

階層は分類とは異なります。分類ではメンバーを一度に複数の属性で編成しますが、階層ではメンバーを一度に 1 つの属性で編成します。分類には同じメンバーを複数回含めることができますが、階層には一度しか含めることができません。

たとえば、分類には同じ自転車を 2 回含めることができます。つまり、一度は赤色という理由で、もう一度はサイズが 38 という理由で含めることができます。階層には、自転車は一度しか含められないので、色かサイズのどちらの関連で表示するかを決定する必要があります。

次の例では、製品メンバーはサブカテゴリ メンバーごとにグループ化されます。

階層の例

次のようなメンバーの階層を作成できます。

  • 明示的階層と呼ばれる、単一エンティティから作成される階層。

  • 派生階層と呼ばれる、複数のエンティティと属性間の既存のリレーションシップに基づいて作成される階層。

注意

階層内のすべてのメンバーは、同じモデル内に含める必要があります。